穴埋め問題の解き方

今回は、穴埋め問題について。

【出題のタイプ】

大きく2通りあります。

 1)文法的に正しい文章にする (選択肢の内、どれか一つしか文法的に正しくない)
 2)意味の通る文章にする (どの選択肢でも文法的に正しいが、意味が通るものは一つしかない)

1)は要は「形」を整えればよいので、文法知識があれば、穴埋め部分以外を知らなくても解けてしまう場合があります。一方、2)は全体の意味を理解し、さらに各選択肢の意味を理解しなくてはなりません。

学校のテストで1)の形式が多いのは、勉強した文法事項の定着具合をチェックしたいからですが、入試では差をつけることが目的ですから、2)の形式が多くなってきます。ちなみにTOEICでは1)が2~3割、2)が7~8割といったところで、英検一級では2)が10割です。

以下、例題です。 (Q:選択肢、A:出題意図と解答)

1)文法的に正しい文章を作る問題
- When she ( ) from the university, I will be a college student.
 
Q.  will graduate / graduated / graduate / graduates 

A. 副詞節の中での未来時制、三単現の"s"→ graduates

#####


- If he (        )  a woman, he would succeed as a good actress.

Q.   is / did / were / does 
 
  A. 仮定法の動詞活用 → were

#####

- Jenny caught him by ( ) hand.

Q.  his / a / its / the  

A. 目的語の後に体の一部が来る → the


2)意味の通る文章を作る問題

- Her strong words (     ) the people suffering from the disaster.

Q.  appointed / encountered / exchanged / encouraged

A.  動詞が問われている。被災者をどうする? → encouraged (励ましましょう)

#####

- He looked ( ) the dictionary for any unclear word.

Q.  up / on / at / into

A.  熟語の一部が問われている。辞書は? → into (調べます)

#####

- Poverty is one of the most ( ) issues in the world. 

Q.  different / useful / critical / punctual

A.  形容詞が問われている。貧困はどういう問題? → critical (危機的です)

#####

- It is (         ) possible for the country to cut greenhouse gases by 20% because of its rapid     industrial growth.

Q.  positively / solely / hardly / mainly

A.  副詞が問われている。温室効果ガスは減らせる? → hardly (急成長の中では難しい)

#####

- At last, Mike realized that it would be a great  ( )  to be a store manager.

Q. opportunity / organization / occupancy / opponent

  A.  名詞が問われている。店長になるということは? → opportunity (良い機会です)

#####

- ( )  crude oil prices plunged, he still believes the rebound.

Q. Because / Since / When / Although

A. 接続詞が問われている。原油価格の行方は? → Although (値下がりにもかかわらずです)

【攻略法】

シンプルな問題形式ですので、正答するには地道な文法事項と単語の暗記が必要になってきます。

逆に努力が報われやすい分野であり、一旦文法を押さえてしまえば1)のタイプを取りこぼすこともなくなり、語彙を増やすことで徐々に2)のタイプの正答率が上がってきます。

コメント

このブログの人気の投稿

英検をうけてみる

はじめに

受験英語の問題種別