「ビジネス英会話」とは?

学生時代は、NHKラジオのビジネス英会話を聞いていたからかもしれませんが、いわゆる「ビジネス英会話」といえばネイティブと対等に、つまり流暢に、キレイな発音で、洗練された言い回しで、時にはウイットを入れながら話すようなものであると想像していましたし、それはものすごく敷居の高いものであると思っていました。

世間一般でも、そのようなイメージがあるのではないでしょうか。

さて、現在英語を使って仕事をしている身として、このビジネス英会話にまつわるイメージが実際のところどうなのか、検証してみたいと思います。ただし、英米人:非英米人=1:9ぐらいの割合で接していますので、英語を外国語として使って仕事をしている非日本人(まどろっこしい書き方ですね)がどうやっているか、という観点になります。

「流暢に」 → これはYESです。単語を思い出しながら、つっかえつっかえ話すようなことはほぼ無く、よどみなくしゃべります。スピードは人によってまちまちですが、言いたいことは言い切ります。

「キレイな発音で」 → これはYES or NOです。音は正しいが、アクセントが違うことが多いです。例えば、"Capacity"は「カ」・「パ」・「シ」・「ティ」の4つの音が聞こえればそれと認識できますので、会話としては成立しますが、アクセントが「パ」に置かれない話し手が多くいるということです。これは母国語の調子を引きずっているからだと思います。

「洗練された言い回しで」 → これはNOです。何をもって洗練されたと言うかにもよりますが、ネイティブ英語っぽい慣用句("okey-doke"や"gotcha"など)や基本動詞+前置詞で作る熟語("take to"や"get in touch with"など)をあまり使わないということです。昔は、こういう独特の言い回しを多用することが、英語っぽいしゃべり方だと思っていましたが、直接的な単語を選択する方がノンネイティブ同士ではむしろ必要とされる技術なのではないでしょうか。(e.g. "get in touch with" => "contact")

「時にはウイットを入れながら」 → これは世界どこに行ってもYESでしょう。別にアメリカンジョークを言い合うようなことはしませんが、仕事のネタだったり、それぞれのお国のネタに花が咲きます。もちろん無くても会話は成立しますので、オマケとして楽しむ程度ですが。

というわけで、個人的には流暢さというスキルが重要だと思っています。さてどうやって流暢さを身に着けるかについては、別途まとめてみます。




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